2006-01-01から1年間の記事一覧

お正月に読む本

今日は仕事おさめ。でも、仕事は終わっていないので、まだまだ研究室にいなくっちゃ。家でもできるか。うーーん。どうするかなあ。 えっと、1月3日までお休む。で、その間に読む本は以下のものにしよっと。1)「パレスチナ・ナウ」 2)「スペイン内戦」 3)「ケ…

スペイン内戦:政治と人間の未完のドラマ

スペイン市民戦争のことをなぜ、かくも知りたがるのか。私は私の英雄がいかなる形で闘い、散っていったのか知りたい。ジャック白井。彼のことを思うとき、私の胸はきゅっと痛くなる。 また新しい本を買った。川成洋「スペイン内戦:政治と人間の未完のドラマ…

スペイン市民戦争とアジア:遥かなる自由と理想のために

大学生協の本屋でぶらぶらしているときに、実におもしろい本を見つけた。石川捷治・中村尚樹「スペイン市民戦争とアジア:遥かなる自由と理想のために」(九州大学出版会、2006年)である。目にした瞬間、内容を確認せずにそのまま手にとって、レジへ。名前か…

韓国の軍事文化とジェンダー

昨日は結局、締め切りの原稿をずっと書いていたために読書の日にはならなかった。土曜日は連れ合いが泊まりで出かけたので、夜中に一人で"Paradise Now"というパレスチナの自爆者を扱った映画を観てしまった。前から観たくて、アマゾンで買っていたにもかか…

人文学と批評の使命:デモクラシーのために

エドワード・サイード。日本でも多くの読者を持つ。影響を受けた人も多いだろう。私もそんな一人だ。今日、「サイード自身が語るサイード」を読み終わった。注に若干問題があるような気がするけれど、読み物としては読みやすく、サイードの本を読んだことが…

わたしの息子はなぜイラクで死んだのですか

最近、読みたい本を読み終わっていないのに、あれこれ本を買い込んでしまっている。火曜日に買ったのは、レオン・スミス編「わたしの息子はなぜイラクで死んだのですか:シンディ・シーハン 平和への闘い」(大月書店、2006年)と四方田犬彦「パレスチナ・ナ…

サイード自身が語るサイード

エドワード・W・サイード&タリク・アリの「サイード自身が語るサイード」(紀伊国屋書店、2006年)が届いた。楽しみ。読まなければ。でも、その前にハナン・アシュラウィ「パレスチナ報道官:わが大地への愛」(朝日新聞社、2000年)を読み終わらなくっちゃ…

私は「蟻の兵隊」だった:中国に残された日本兵

奥村和一・酒井誠著の「私は『蟻の兵隊』だった:中国に残された日本兵」(岩波ジュニア新書)を読んだ。読み始めるとぐいぐい進む。奥村さんという元日本兵がいかなる理由で中国に残されたのか。また日本兵がどのように洗脳教育をされてきたのか。これらの…

Which side are you on?

敬愛するイギリスの映画監督ケン・ローチの批評"Which side are you on?"(Bloomsbury pbks 2004)がアマゾンから届いた。イギリスに留学するとき、私はケン・ローチに会いたいって思ってた。イギリスに留学したのは、もちろんイギリス関係の研究をしてきたか…

マフムード・ダルウィーシュ「壁に描く」

昨日新しい本が届いた。嬉しい。ちょっと待っていた詩集。マフムード・ダルウィーシュ「壁に描く」。これ以外に竹内浩三の「戦死やあわれ」もいっしょに届いた。最近は、軍に従事した経験がある人たちの声にもっと耳を傾けたいという気持ちを強く持つように…

イラク零年:朝日新聞特派員の報告

「ぼくたちの砦」。この本はいい本だ。中高生に被占領地でパレスチナ人であるということがどういうことを指すのかということを想像させる本になるはず。難民キャンプの様子がほとんどないので、もう少しその辺が書かれているとよかったかもなあ。これは欲ば…

19世紀イギリスの民衆と政治文化

ローハン・マックウィリアムの「19世紀イギリスの民衆と政治文化」(昭和堂)を買った。これに行き着くまでに時間がかかるかもしれないけれど、まあ、いいや。とりあえず欲しかった。イギリス。大好きで、大嫌いな国。貧しさと帝国主義と植民地主義が混在して…

ぼくたちの砦など

今日、新しい本が届いた。エリザベス・レアード「ぼくたちの砦」(評論社)と水内健太郎「ダン!ダン!ヨルダン」。後者の方はなんとなく買ってしまった。滞在記みたいなもの。まあ、いいや。前者はこれから電車で梅田に行くので、早速読もう。おもろそう。

「アッラーの花嫁」の問題

「アッラーの花嫁」の問題は、端的にいうとおそらく一つ。ロシアが「対テロ」の名の下に、チェチェン人に対する過酷な問題を引き起こしてきたことが十分に書かれていないということだ。チェチェンの女性たちによる自爆攻撃の背景にいる男たちのことは指摘さ…

アッラーの花嫁

ううう。結構やばそーーな本を読み始めた。ユリヤ・ユージックの「アッラーの花嫁」(WAVE出版)。自爆攻撃をしたチェチェンの女性たちの物語。内容に信憑性があるのだろうか・・・と思いながら読んでいる。今年の3月に発行された日本女性学会の学会誌に、パ…

サフラン・キッチン

イラン人の母を持ち、イギリス人の父を持つヤスミン・クラウザーの「サフラン・キッチン」を読み始めた。おもろい。大阪女学院の人権教育講座の授業をするために玉造まで電車で行く最中に、夢中になってしまった。授業と授業の合間にも読んでしまう。うう。…

のだめカンタービレ

週末はなんだかんだいって結構忙しかったので、片倉さんの本は最初の方を読んで終わってしまったよ。でも「のだめカンタービレ」を13巻から16巻まで買って、そっちの方に集中。のだめ、はちゃめちゃだけど、愛くるしいキャラクター。 ひょーーーい。待ちに待…

この週末に読む本

この週末は原稿も書かないといけないけれど、とりあえず、チェチェン関係の本の続きを読んだあとに、片倉もとこさんの「アラビア・ノート:アラブの原像を求めて」(ちくま学芸文庫、2002年)か白須英子さんの「イスラーム世界の女性たち」(文藝春秋、2003…

刺繍−イラン女性が語る恋愛と結婚

マルジャン・サトラピの「刺繍−イラン女性が語る恋愛と結婚」(明石書店、2006年)を読んだ。純粋におもしろい。イスラームの名とともに語られるイラン人女性たちの日常会話の一遍を知るにはいい本だ。もちろんここに出てくる女性たちが、イラン人女性をレプ…

「ペルセポリス:イランの少女マルジ」を読む

アマゾンから、1)マルジャン・サトラピ「ペルセポリス:イランの少女マルジ」(バジルコ、2005年)、2)マルジャン・サトラピ「ペルセポリス:マルジ、故郷に帰る」(バジルコ、2005年)が届いた。それ以外には、白須英子「イスラーム世界の女性たち」(文春…

空爆下のレバノンで何が起きたか

論座の最新号に土井敏那さんのレバノン攻撃下のイスラエルの情勢を語る原稿が掲載されたと聞いたので、研究科の資料室に見に行った。残念。今日発売だったので、まだ入ってなかった。その代わり、論座の10月号に掲載された綿井健陽さんのシリーズ「イラクそ…

レバノン戦争:アラファトの90日(2)

「レバノン戦争:アラファトの90日」をやっと読み終わったので、先日友人からいただいた「テヘランでロリータを読む」(アーザル ナフィーシー、白水社、2006年)と「五月のガザ」(押原 譲、講談社、2006年)を読み始めた。 「レバノン戦争:アラファトの90…

レバノン戦争:アラファトの90日

70年代から80年代のレバノン社会に関心を持ち始めて、あれこれ古本屋で本を探しているときに購入した佐々木伸「レバノン戦争:アラファトの90日」(共同通信、1984年)。名古屋の大学で集中講義をするときの参考にしようと思っていたのに、あれれ、まだ読み…