Which side are you on?

 敬愛するイギリスの映画監督ケン・ローチの批評"Which side are you on?"(Bloomsbury pbks 2004)がアマゾンから届いた。イギリスに留学するとき、私はケン・ローチに会いたいって思ってた。イギリスに留学したのは、もちろんイギリス関係の研究をしてきたから、イギリス以外の選択を考えなかったということでもあるけれども、そこにはケン・ローチの影響がとてもとても大きかったからだ。彼の映画を観て、何度泣いたかね。イギリスの労働者階級のことを考えたくて、私は何度か炊き出しの活動などに参加したんだった。私がイギリスの子ども法などの福祉政策に疑問を持ったのも、ケン・ローチの映画「レディー・バード、レディー・バード」を観てからだった。
 ああ、こんなことを書いていると、再び、北イングランドに戻りたくなる。ケン・ローチは間違いなく、イギリスの良心ともいうべき映画監督だ。自覚する社会主義者ということもあるかもしれないけれどね。彼にぜひパレスチナを撮ってほしいと思っている。どんな描き方をするだろうか。
 この本、タイトルがいいよ。ケン・ローチがチャンネル4の番組として撮った映像のタイトル。あんたは一体誰の側に立つんだよ。私の立場性、私が立ち向かうべき相手。それをはっきりさせたい。このタイトルを見出したとき、何度もそう思ったんだった。
 さあて、読むかね。