2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「生きる」という権利

死刑制度の廃止に対する世論が盛り上がらない理由の一つは、日本の場合は死刑に関する情報があまりにも隠されているからだと思う。執行後に名前が明かされるように政策が転換されたが、これは情報開示という意味では多少、ポジティブにとらえられなくもない…

刑場に消ゆ

今日の大阪も雪。寒いそう。 矢貫隆『刑場に消ゆ:点訳死刑囚二宮邦彦の罪と罰』(文藝春秋、2007年)を読んだ。この本を誰かが勧めてくれたわけでも、何かの本で参考文献として挙げられていたわけではない。BK1で本探しをしたときに、たまたま見つかっただ…

元刑務官が明かす 死刑のすべて

坂本敏夫『元刑務官が明かす 死刑のすべて』(文春文庫、2006年)を読んだ。最近はとにかく片っぱしから死刑関係の本を読もうとしている。死刑判決が連発していることと執行が続いていることを憂慮している。死刑制度に対して、とにかく黙っていたらあかんと…

プライド 共生への道

李実根『プライド 共生への道:私とヒロシマ』(汐文社、2006年)を読んだ。先日、イタリアとパレスチナから音楽家が来日したときに広島に連れて行った。そのときに、平和祈念館を訪問し、そこの売店で見つけた本。朝鮮人被ばく者のその後の人生を描いた本を…

狼たちの月

フリオ・リャマサーレス『狼たちの月』(ヴィレッジブックス、2007年)を読んだ。毎日新聞に書評が掲載されており、内容にひかれて即購読。同書は、スペイン市民戦争中に反フランコ側で闘った男たちに対する厳しい追跡と弾圧の姿をアストゥリアスを舞台に追…

子どもたちと話すイスラームってなに?

イスラーム文化圏研究を教えるにあたって、イスラームの簡単な概説書というか、教科書を探していた。論文用の資料ではなくて、簡単なもの。アラブ、イスラーム研究を専攻している学生さん用の講義ではなくて、リベラル・アーツの大学で担当するイスラーム文…