子どもたちのイラク

 ずいぶん前に買っておいたのに、読むのを忘れていた本。日本国際ボランティアセンターの「子どもたちのイラク」(岩波ブックレット、2003年)。カラー版で、子どもたちの写真や絵がたくさん紹介されている。2002年と2003年のイラク戦争後の話。文章を読んでいるだけで、いろいろ考えさせてくれるブックレット。優しさも伝わってくる。学生に読ませたいな。

 私はイラクの子どもたちのための平和教育に関心がある(でもまずは占領している側が平和教育を受けないとだめなのよねーーー)。占領後のイラクの治安情勢を考えると頭が痛くなるが、少しでも子どもたちが将来に希望を持てることにつながるような活動を考えていきたい。

 イラク関係の本を読んでいると、「ええ、これはウソだろ」と思うような記述を目にすることがある。そういうのを感じさせない本だったので、このブックレットはとても読みやすかったんだと思うし、共感できるところばかりだった。

 今読んでいるのは、最近発行された国末憲人さんの「イラク戦争の深淵」。三分の一以上読んだけれど、うーん、これはどうかなあと思うところがけっこうある。その感想は読み終わったときにでも書くことにしよう。