パレスチナに行ってきました気

 うーん。久しぶりにヒット作。宮崎祐さんの「パレスチナに行ってきました気」(せいうん、2006年)。これはおもしろい。気軽に読めるけれど、とても考えさせられる本。何気ないコメントに重みがある。学生にさっそく勧めよう。

 被占領地を歩いていると、隅々にまで占領の影響が及んでいることが分かる。宮崎さんはその詳細を自分がであった人々との会話のなか、移動の中で見出し、言語化している。伝えることの大切さをこの本は教えてくれたと私は思う。

 ついでにイラストもとてもチャーミング。この本、買ってよかった。