ハードワーク:低賃金で働くということ

ポリー・トインビーの「ハードワーク:低賃金で働くこと」を読み終わった。これは思った以上に分かりやすく、イギリスの格差社会・階級問題・労働問題がよく見える本だった。お勧め。アメリカン・ドリームなどありえない。「チャンスは誰にでもある」というのはまやかしだね。派遣労働と民間委託化がどれだけ多くの労働者の生活を苦しめてきたか。

チャンスなどというのは能力主義的だし、極めて差別的だ。しかし、そのチャンスすらアクセスできるはずがないというのが今のイギリス社会。日本と同じ。最低賃金を上げたら、多くの人々が職を失う」などという経済学者の「間違った」言説など信じてはいけないね。

イギリスの話をしているのやら、日本の話をしているのやら。ああ、酷似してる。