パレスチナの声、イスラエルの声

 ずっと日記を更新していなかった。うん?ということはずっと本を読んでいなかったということ?
それは嘘だけど、読書量は仕事におわれて減っている。最近、夜寝る前に読んでいるのが土井敏那さんの「現地ルポ パレスチナの声、イスラエルの声」(岩波書店、2004年)。もうすぐ終わりそう。

 この本を読みながら思ったのは、やはりイスラエル人の多くは、「パレスチナ人はユダヤ人を憎んでいる。だから『テロ』られている」と勝手に思っていること。どう公平に考えても、占領が原因。どれだけパレスチナ人が惨めな生活を強いられてきたかということをこれっぽっちも想像しないんだろうなあ。それはどこかの社会の人たちにも当てはまるね。植民地主義者たちは他者の痛みを理解しようとせず、他者のせいにすることでその行為を正当化する。